備忘録③ Summer Paradise2022 ❷

後半公演の感想もまとめておきます

 

【追記】 

すべて書き終えて読み直したところ、サマパラの感想というか…"猪狩蒼弥に捧げる"みたいになってしまった。まあ、たまたま彼の誕生日にあげているので、そういう目で読んでいただけたら…

 

 

備忘録①で書いたように、今回は2種類のセトリで行われたHiHi Jetsのサマパラ。

 

何とこの日の公演はアリーナ2列目を引いた。現場前は割と落ち着いているタイプだけど、流石に近くて緊張した。緑の十字架のチャームがついたチョーカーを、少し緩めた。

 

近々で回を重ねて分かったのが、公演が始まると私は完全に猪狩さんしか見えなくなる。ローラーでクルクル舞っている瞬間、ローラーを脱ぎ地面に降り立った状態でのパフォーマンス、背を向けられているとき、MC中、ファンサ曲中…どんな時も常に目が離せない。

さらにアリーナということで、わたしが自分より高いステージ上にいる彼らを見上げる構図が、なにより'アイドルのコンサートを見ている自分'の客観的な姿を想像させて興奮した。

 

 

前回記述した猪狩くんのファンサについてだけど、やっぱり彼はパフォーマンス静止中に緑ペンラの位置を見てると思う。わたしから、近くの同担にうつる黒目の動きを追えたのでほぼ確信だった。(文章にするとこの気持ち悪さ…)

 

そしてちらっと前も書いたローラーについて、、迫力はやっぱり凄かった。普通に歩く時でさえゴロゴロドカドカ鳴っている。とても重そうなのに側転とかを軽々しているから意味がわからない。猪狩くんの側転を目の前で見てしまって興奮した。こんなにも危ないパフォーマンスを変に必死な顔せずかっこよく魅せてくれる彼らは本当に凄い。自分の身体の一部のようになっているみたい。

転回する時はジャッッッと鈍い音がしていて、勢いで客席に投げ出されてしまわないかと思うくらいのスピードが出ている。最前席はきっと風を浴びているし、画面越しで見ているよりもずっと速い。アリーナ規模の外周を滑ろうもんなら内側のオタクは追うの大変だな…とか思った。

そして彼らの黒いローラースケートにはメンカラで名前が刺繍されているのだが、それを肉眼で見ることができた。せっかくならご尊顔だけではなく普段見えない部分までと欲張りになってしまう。

 

 

5人揃ったHiHi Jetsには、迫力があった。

小さい頃から嵐が大好きだったので、"5"という数字、フォーメーション、バランスに馴染みがあるせいか、懐かしい気持ちと、奮い立たせられる気持ちが湧いた。

登場は『JET』。櫻井翔が見に来たときに貰ったムビステ活用法を即実行したとレポで読んだ。とにかくファンの近くにいくことが、ファンを喜ばせるいちばんの方法だということをよく知っている人からのアドバイスだ、と生で見て実感した。一曲目なのに、その事実だけで泣きそうだった。満遍なく愛嬌を振りまく彼らを見て、尚嬉しくなった。

 

新曲『CEO』ガシガシ踊る系で格好良い。特に優斗さんの踊り方とノリ方良いなと思っていたら、MCで「テンション上がって本気で踊りすぎた!疲れた」と言ってたので(めっちゃ伝わったよ…!)とペンラを振った。癖なのか、彼は話すとき目線が落ちている気がする。優しい笑顔を返してくれた。

そして感動したのが、橋本さんのファンサだった。最前にいた橋本担と目を合わせ、うちわを指差して笑ったり喋ったりしていた。そこは、完全に""橋本涼と'私'の世界""だった。あまりにもふたりだけの世界すぎて、目撃してしまった背徳感すら覚えた。あのとろけそうな笑顔は多分一生忘れない。

 

後半の、COMPLETE〜INSTINCT〜ローラー〜FRONTLINEの緩急の付け方がとても良くて、エンディングに向かう段々とヒリヒリとした高揚感が堪らなかった。

この日は特別猛暑日というわけではなかったが踊りまくりのこのセトリはかなりきついモノなのだろう、暗転中に猪狩くんは何度も天を仰いでいた。死にそうになっている自担をゼロズレで確認し、私が死にそうだった。とんでもない表情をするのね、ステージ上で死ぬのはアイドルらしからぬ最期で理想ではないらしいから…仕方ないけど。彼がアイドルを辞めるいちばん最期まで見届けたいと思った。

 

 

とにかく、穴があくくらい猪狩くんを見つめ続けた2時間半は最高な時間だった。好きな人間のことだけをずっと見ていられるなんて、大多数に埋もれるオタクという存在の特権すぎる。現実じゃ、そうはいかないから。しかもその相手は、ストレスフリーに私たちの愛情の受け口になると自ら言ってくれる。愛し愛され、この有難い距離感を大切にしていきたい。

 

そして、Jr.にとってもJr.担にとっても、"夏"がどれだけ特別なものなのかよく分かった。

SixTONESも歌った『Summer Paradise』には「今日という日は、この夏は、一度きりだよ」という歌詞があって、本当にその通りで。彼らにとっての夏は、彼らが最も等身大で輝く季節だ。特に猪狩くんと作間くんは十代ラストということで、ふたりと同い年の私は何だか感傷的になってしまった。ずっと十代でわがままでイノセントなままいてほしい。大人になって、"あの頃は"なんて言われない"今"をずっと生きてほしい。若さは有限、彼らが青春をジャニーズに捧げた対価に、ステージで輝く2022年の夏を共に過ごせて幸せだった。