備忘録②Summer Paradise2022 ❶

猪狩蒼弥が総じてアイドルだった話もしたい。

 

 

私が入った公演は髙橋優斗不在時のもので、MCのときは彼から届けられるお手紙を読みそれ通りに4人が進めていく、というものだった。

ちなみに、橋本涼さんの音読はめちゃくちゃ良い声だった。

 

髙橋優斗、彼も彼で凄くて(雑)、橋本さんを脱がせたり、はしさくをハグさせたり、瑞稀くんの喜怒哀楽の表情を引き出したり、どこまでが計算なのか、ただニチャリしながらおふざけ半分で書いたものなのか分からないけど…オタクが喜ぶコンテンツ詰め合わせのMCになっていた。3つ先に座っていた井上担と猪狩担は手を叩いて爆笑していて、微笑ましかった。

 

そんなとき、猪狩くんに課せられた「好きなタイプを叫ぶ」というフリ。

ここで彼は「俺のタイプはぁ!俺のことが好きな人ぉ!!!」と叫ぶ。

不在メンバーからの手紙進行という、こんな特例見たことがないので比べようもないが、数千人の"俺のことを好き"なオタクを前に、外見や内面を特定しない答えを一瞬にして出した彼に拍手喝采だった。逆に言えば「ファンのみんなが好き。」流石。

アイドルにリアコアンサーを求めていない私からすると、超助かる。

このアンサーは前々から言っているから、ずっと突き通してくれるのも嬉しい。猪狩くんは頭が良いし、これが意図的とも取れるから更に嬉しい。

 

 

あとは、ファンサの話がしたくて。

 

元々レポなどで猪狩蒼弥さんはファンサマシーンだということは知っていた。前回のブログでも書いたが、彼はかなりギャップがあるアイドルだ。

そして実を言うと私はギャップに弱い人間である。

あからさまにアイドル本人がキャラクターとして作り上げたギャップには動じないし動じたくないのだが(例えばクールで売っている子が生配信でわざとらしくにゃんにゃんしてるとか)、そういう魂胆が見えないパフォーマンスにはまんまと落ちてしまう。

 

そんな予備知識を軽く入れた状態でいざ現場に入ると、彼の目の光らせ方に脱帽した。

ローラーで舞いながら、アリーナから上の階まで緑ペンラの位置を把握しているように見える。

この予感を裏付けるような出来事があった。

$10パフォーマンス中、正面を見て踊っていた彼が音に合わせて2バル上手をビシッと指差しした。視線も合わせて。

軽い悲鳴のようなものが聞こえたので、きっと該当担を指したのかな。本人はファンサのつもりじゃなかったかもしれないけど、偶然の状況すらファンが喜ぶ状況に落とし込めるパフォーマンスが素晴らしいと思った。

この曲は全くファンサ曲じゃない。お手振りなんか似合わないこの曲で、振りの一部のようにサラッとこなすスマートさが格好良かった。

 

後半戦の未来SUNRISE 、続いてOh Yeah!は移動しながらのファンサ曲だったのだけど、広範囲に満遍なく丁寧なファンサをしていた。めっちゃ笑顔で。(かわいい)

 

自担に対して尊敬の念がデカすぎて、あんまり同じ世界に存在していることを実感したくない。そのためアイドル対私のファンサうちわは持てない…と思っている。でもこうやって書いていて思ったけど、猪狩くんにはファンサうちわを持てるかもしれない。もらってみたい。次回は頑張ってみようかな…

 

最後に言いたいのが、彼の言葉遣いだ。

基本的にMCでもブログでも、対ファンの状況になると彼は敬語を使う。

アイドルもファンの年齢層とか考えるのだろうか。私にとってデビュー組はほとんど歳上だし、見るJr.も同世代が多いのでその感覚がないだけかもしれないが、あまりアイドルがタメ語だろうが気にしない。

猪狩くんはとても丁寧な口調で舐めたことを言ったりするから面白いし、軽めに煽る時も敬語だからいちいちお姉様オタクみたいな微笑みを返してしまう。

こういうものって努力で補えるものじゃないから凄く大事だなと思うし、割と派手なパフォーマンスをしている人だからこそ大事にしているのかなとも思う。

 

【追記】

さっきレポを見つけたのだが、なんと8/7の公演で「お客さんに話しかけるときの口調難しいよね〜」と言っていたそう。

やっぱり意識してる…!と嬉しくなった。

 

 

アイドルとしての隙が見えない猪狩くんの立ち振る舞いに感嘆した日でもあった。